『王恋』☆ハロウィンは恋ざかり☆

アル&リン3

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その頃、リンはまだアルを探していた。


人々の隙間を縫うようにアルと同じ金髪の男性を見て歩く。


時間をかけて探しているのにアルを見つけられない。


本当にこの中にいるの?


リンは深いため息を吐いた。


せっかくのハロウィンパーティーをアルと一緒に過ごせない。


賭けなんてしなければ良かった……。


リンは後悔していた。


「お腹はお空きではありませんか?」


落ち込むリンの耳にフェリクスが話しかける。


「空いていないです……」


リンは嘘を言った。


食事をしている時間はない。どんどんアルと過ごすハロウィンパーティーの時間が無くなっていく。


早くアルを探さなきゃ。


よしっ!と日本語で呟くと、ダンスフロアーに目を向けた。

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