『王恋』☆ハロウィンは恋ざかり☆
ダンスフロアーにもアルらしき人はいなかった。


「フェリクス、もしかしてアルは参加していないとか……?」


「それはないでしょう?お約束は必ず守る方ですよ?」


「う、うん そうだよね……」


こうなったら……あれしかないか……。


「フェリクス、ここにいてね」


リンはフェリクスをその場に留まらせ、歩き始めた。


ひとりになるとすぐにライオンの仮面をつけた男性にダンスに誘われる。


リンはその男性とダンスフロアーに出た。


きっとアルは怒って出て来てくれる。


リンはアルがどこかで見ている気がしていた。


私が探しているのをきっと楽しんでいるんだと思う。


でも、他の男性とダンスしたら……。


リンはクスッと笑みを漏らした。


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