『王恋』☆ハロウィンは恋ざかり☆
「泣くほど私と一緒に参加したかったのかい?」


「当たり前でしょう?たくさん踊って、一緒に食事をして……みんなが私達の事を分からないから、楽しめると思ったのに……」


涙は乾いていたが、目はまだ赤い。


「これからでも参加しようと思ったが……その目では嫌だろう?」


「そんなに赤い……?」


「あぁ うさぎのように赤い」


「どうしよう……」


悲しくなってまた瞳が潤んでくる。


リンが涙を流す前にアルは口を開いた。


「……マスクをして私だけを見ていれば大丈夫だろう」


「本当に?本当に大丈夫?」


「あぁ ダンスをしよう その後は食事を」


アルはリンにひざまずき、手を差し出した。


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