わたしとあなたのありのまま ‥2‥
嬉しくて、思わず「へへ」っと笑い声をもらすと、
「うっざ」
と顔をしかめてプイとそっぽを向く。
ムカつく。
またブウと膨れると、
「あ~~爆発する、爆発する。
皆さん、早く安全な所へ!」
などと騒ぎだす。
白い目線が突き刺さっている気がしてならないんですけど。
それも一本や二本ではなくて。
恥ずかしくて、言い返さずに足元に視線をやる。
けれどもちゃっかり、右腕を田所の腰へ回してみた。
「あっついからマジやめて?」
肩を抱いたまま、わざわざ私の顔を覗き込んで、憎たらしい顔で田所は言った。
また反射的に膨れて、田所を睨みつけた。