わたしとあなたのありのまま ‥2‥
ほんの少ししかパフェを食べていないのに、田所が空になった自分のグラスを私の目の前にトンと置いた。
「メロンソーダ、おかわり」
当たり前のように、すまして言う。
「田所ふちっこじゃん!
自分で行ってよ。
ついでに私のも……」
「お・か・わ・り」
私の異議申し立ては、あえなく却下された。
田所の膝の上を苦労して通る。
それだけでも心臓が高鳴った。
背中に田所の視線が刺さっているような気がして。
いつまでたっても、私は田所に恋をし続けているのだと思い知る。
冷めることなど有り得ない。
飽くことなく、田所に恋い焦がれ続けるんだ。
この先もずっと。