わたしとあなたのありのまま ‥2‥
きっと、結果など聞かなくても、綾子はわかっている。
ゆきさんが亡くなってからの私と田所の関係は、とても脆くて、危うくて、不安定だった。
それは、周りの人たちの目には多分、はっきりと映っていたはず。
私たち当の本人よりも、ずっと明瞭に。
愛しすぎたのが、いけなかったのかもしれない。
愛されすぎたのが、いけなかったのかもしれない。
それは、嬉しいことでもあり、悲しいことでもあって。
私たちは、いつだって全力投球で、そして――
どうしようもないぐらい不器用だった。