わたしとあなたのありのまま ‥2‥
食むような荒々しいそれ。
恥ずかしくて、息が出来なくて、苦痛でしかなかった。
それなのに、更に田所の熱い舌が私の固く閉じた唇をこじ開けて、容赦なく侵入してくる。
田所の胸を、何度も何度も押したり叩いたりして暴れたけれど、田所は何かに取り憑かれた様にその行為に没頭していて、ちっとも止めてはくれなかった。
ようやく解放された時には、私の口元は田所の唾液でヌメヌメで。
吐きそうなほどの嫌悪感を覚え、乱暴に自分の袖でそれを拭った。
「わかったよ、田所。
私が間違ってた。
もう、バカな望みは捨てる。
もう二度と――
田所には近付かない」
悔しくて、涙が次から次へと溢れ出た。
でも言わなきゃと思った。
ちゃんと伝えなきゃ、と。