わたしとあなたのありのまま ‥2‥
「ほのか、痩せたよね?」
昼休みの教室。
爆弾おにぎりを手にした綾子が、唐突にそんなことを言った。
もう私はお弁当をすっかり食べ終え、待機中。
お昼を食べ終えたら、田所たちと『秘密の喫煙所』で落ち合う約束をしていた。
照哉くんは、愛煙家だから。
中性的な顔立ちに煙草はミスマッチのような気がするけれど、綾子はそのギャップがまた萌えるのだと言い張っている。
「え? そうかなぁ」
全く自覚がなくて、首が自然と傾いた。
体重計ってあまり乗らないからわからない。
私は決してスリムではないけれど、油断すると太るとか、そういう面倒臭い体質でもない。