魅惑のプリンスと最後の歌声

………これじゃ


私が夏希の恋を邪魔しちゃってるじゃん…


「………じゃぁ……咲夜のメアドメールするので私に椿君のメアド……


「あー…面倒くさいから赤外線でいいじゃん?それに他人にメアド教えちゃいけないんだよね?」


椿が夏希を遮って言った


………なにそれ


それじゃ、私も他人じゃない?


「……じゃぁ、咲夜も他人じゃないですか?」


夏希は泣きそうな声で言った


「ん?咲夜ちゃんは俺にとって特別だからいいの!……意味分かるよね、夏実ちゃん?」


………ひどい


「……はい。じゃぁ、赤外線で送りますね」


…ひどいよ


夏希……もう、こんな奴好きになる価値ないよ


夏希にはもっと良い人がいるよ…




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