トランキライザー

 押し込むように中に入った。

「おー、やっと来たか」

「お疲れ」

「適当に食いもん頼んだから勝手に食えよ」

「おー、サンキュー」

「あれ?美和、帰ったんじゃないの?」

 葉月ちゃんが俺の後ろにくっついていた美和ちゃんを見て言った。

「ううん。圭斗くんが行こうって言ったから帰ってきたの。あ、美和、ちょっとトイレ行ってくる」

 逃げるように、美和ちゃんはトイレに行った。

「・・・圭斗くん、ごめんね。ちょっとあの子変わってるから」

 葉月ちゃんはため息混じりに話した。

 
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