トランキライザー
「お邪魔」
「おう、お疲れ。今日バーの仕事は?」
靴を脱ぎ中に入ると、敦志は目を擦りながら冷蔵庫からビールの缶を取り出していた。
「飲むか?」
「あぁ、貰うわ。サンキュ。仕事は早上がりさせてもらった。明日午前中からのランチタイムの仕事もあるし」
そう言いながら部屋のソファーに座る。
「・・・で、こんな時間にどうしたわけ?また彼女がなんかした?」
「例の如く病気発生」
苦笑いをしながら答えた。