トランキライザー

「何勤したと思ってるんですか。俺、死にそうでしたよ」

「ははっ。それ、俺もだから」

 ここの店長は厳しい。だからかすぐに辞める奴が多い。

「だいぶ片付いてきたし、客も減ったから遥も休憩してきな」

「はーい」

 遥が居なくなったあと、少しして食器を洗い終えた。

「ふぅ」

 疲れたからか、自然とため息が出た。

 こうして働いてないと、きっと俺は壊れてしまう。つぐみのことばかり考えてしまうから。結局俺はつぐみから離れられない。
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