運命って信じる
出会い
「遅刻する~!何で起こしてくれないのよ」
「夏菜おはよぅ、ご飯出来てるわょ」
後10分で1時間目の授業が始まってしまう。死ぬ気で頑張って準備をしているのは、高校1年生の山口夏菜です。
「行ってきます」
「いってらっしゃい」
急いで靴を履いてドアを開け、学校へダッシュ。私は今日から桜門高校に通う。そして、今日は初日だ。
「初日から遅刻したくないよ(泣)」
今日室にいきよいよく入ったせいでみんなの目線が痛いほどささってくる。
HRが終わって私は中学の時から親友の倉橋桃子の席に行った。
「夏菜なにやってんのよ。ホント鈍臭いんだから」
「しょうがないじゃん、誰も起こしてくれなかったんだから」
「もう授業始まるから席に戻るね」
「は~ぃ」
ボーとしながら昼までいちよ乗り切った。
「やった~ご飯だ」
「夏菜早くたべよ」
「・・・。」
「ね~どうしたの?」
「急いでたからお弁当忘れた・・・」
「はっ!馬鹿は困るよ」
「そんなこと言わないで。今日は食堂行くね。ごめん」
「わかったよ。また後でね」
今日は運悪いな。お腹空いたし、早く食堂行こ。今日はカレーにしよ。
「あれ?」
何で何で!?ない、ない訳がないはず・・・いや
「ない~」
「どうかしたの?」
私は悲しすぎて座りこんでいた。声がする方を向くと顔が整っていてモデル並みにイケメンの男の子がいた。
「え、あ、ぅ」
「んぅ?」
ヤバイかっこ良すぎてうまく喋れない。
「ああああ、あのお金を持ってくるのを忘れたんです」
「弁当は?」
私は小さく首を横に振った。
「君名前は?」
「山口夏菜です」
「夏菜って言うんだ~可愛い名前だね。俺は松川勇輝、勇輝って呼んでね」
「よろしくおねがいします」
「タメでいいよ。夏菜何年?」
いきなり下の名前・・・。
「1年だよ。勇輝さんは?」
「俺も1年。だからさん付けとかやめょうぜ」
勇輝も1年なんだ、全然見えないけど。


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