はとぽっぽ



「ぽっぽちゃん…ゴメンね…やりすぎたね…?」


私が足をひねった事を知った啓太が、いきなり謝った。


「何?やりすぎたって。」


「実はさぁ…幽霊なんて出ないんだよね…勝手に作ったの。」


「え…じゃあ…」


「うん、あのガサガサはオレ♪」


なぁ~んだ…びっくりさせやがって…


「じゃあ麻美さんも仕掛け役でしょ?リアルだったなぁ~!」


あの女の人は麻美さんだったか…


「ん?あたしは何もしてねぇぞ?」


「またまたぁ!演技派なんだからぁ!着物まで用意しちゃってさ!」



「………?」


「ぽっぽちゃん…何の話…?」


え…?



「オレが仕掛けたのはガサガサだけだよ?」


えぇえ?


じゃあ…私が見たのは…



ほ…本物……?


いやぁぁぁぁぁ!!



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