はとぽっぽ

それから俺は、学校には行かず、毎日犯人を探し続けた。



菜月の葬式にも出なかった。



犯人を探しだして、警察に突き出してやる。



俺を支えているのは、その感情だけだった。




警察から聞いた話だと、菜月が事故にあう前にも、バイクによるひき逃げがあったと聞かされた。


周辺の住民の噂では、犯人は近くの高校の生徒だということだった。



そう…今、俺が通っているこの学校だ。



俺は、もう半分くらいやけになって、この学校に入った。




犯人を見つける…



それだけのために…


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