はとぽっぽ
足音は近づいてくる…
1人じゃない…
聞いた限りでも、4~5人はいる。
『しかしよぉ、お前もよくやるよなぁ!務所から脱走なんてよ!』
『最初、お前が現れた時は幻かと思ったぜ?』
『しかも、あんなクソガキ1人潰すためによ…』
『うっせーよ。お前らにはあの女くれてやるから、黙ってろ!』
『お!マジ?じゃあ遠慮なく~♪』
……あの女って…私よね…?
やだやだ!早く逃げなきゃ!
足音が全部階段を上ったのを見計らって、私は階段を駆け下りた。
まだ完治していない足も今はあまり痛みを感じない…
その代わり、殴られたお腹がすごく痛く感じた。
足が震えて上手く歩けない。
早く出口を見つけなきゃ…
階段を2階程下りて、少し明るくなったのを感じた。
出口かな…