はとぽっぽ



あ!出口だ!



よかった…これで…



そのとき上から駆け下りてくる複数の足音が聞こえた。


ばれた!早く……



建物から出ようとしたとき、誰かにぶつかった。


「きゃ!?」



ぶつかった相手は坊主頭にサングラスをかけた、ヤクザのような男だった。


「お~い?女が逃げてるぞ?」




私はあっさり捕まってしまった。



まだ仲間がいたなんて…


上から駆け下りてきた男たちはニヤニヤしながら近寄ってきた。



『だから言ったろ?鍵かけとけって!』


『この女がいなかったら波都が来ねぇだろが…』


嵐……?



そういえば、さっきも黒澤って人が嵐のこと呼んでたな…



< 175 / 206 >

この作品をシェア

pagetop