はとぽっぽ
あ!出口だ!
よかった…これで…
そのとき上から駆け下りてくる複数の足音が聞こえた。
ばれた!早く……
建物から出ようとしたとき、誰かにぶつかった。
「きゃ!?」
ぶつかった相手は坊主頭にサングラスをかけた、ヤクザのような男だった。
「お~い?女が逃げてるぞ?」
私はあっさり捕まってしまった。
まだ仲間がいたなんて…
上から駆け下りてきた男たちはニヤニヤしながら近寄ってきた。
『だから言ったろ?鍵かけとけって!』
『この女がいなかったら波都が来ねぇだろが…』
嵐……?
そういえば、さっきも黒澤って人が嵐のこと呼んでたな…