はとぽっぽ
私は最初にいた部屋の階まで連れ戻された。
「あ…嵐に…何の用…なの?」
声が震える…
この人達が、今から私にしようとする事は予想できる…
絶対いや…
私は一か八か、その時間を少しでも遅らせようとしていた。
全身が震えて、涙が出そうになる…
「波都嵐は、カズ……この黒澤和也【クロサワ カズヤ】を半殺しにして、務所行きにしたんだよな?」
仲間の1人が黒澤って人の肩を叩いて喋った。
「そうそう…すっごく悪い奴なんだよ?君の彼氏…」
もう一人もニヤニヤしながら喋った。
「お前ら、無駄口たたくな…」
「いいじゃん?これから、あいつのせいで酷い目に合うんだし。理由くらい…」
何……?
嵐が…この人を…半殺し?