はとぽっぽ
「おぅおぅ!てめぇら!あたしらのダチに随分な真似してくれたなぁ!」
「いくら、元ボスでも許さないよ~?」
麻美さん…啓太…
「く……調子に乗んなよこらぁ!!」
黒澤はナイフを振りかざして威嚇している。
その時、嵐が口を開いた。
「お前ら…歩穂を連れて逃げてくれ…」
え?
「波都…………わかった…残りの奴らは任せろ!」
麻美さんがそう言うと、みんなが男達を捕まえて階段を降りだした。
「ほら、ぽっぽちゃんも!」
啓太は私に来ていた上着をかけて、私を階段のほうへ導いた。
待って…
「嵐…嵐は?」
「俺は…こいつとかたをつける…」
「そんな…危ないよ!!一緒に…」
嵐は私の方を見て優しく笑った。
「ぽっぽちゃん!早く!!」
「嵐!!」
私は強引に外に連れ出された。