家庭内戦争
私の毎日は変わった。
泣く回数も増えたし、傷つく回数も増えた。
家に帰りたくない日も増え、家出まで考える様になった。
自分の部屋を毎日グチャグチャにして暴れまわった。

居間の直ぐ隣が私の部屋だった。
初めての一人部屋、それはちっとも嬉しくないもので私を孤独にした。
アイツは私をバカにする事を言い、今思えばガキだったんだなあの糞男って思うけど当時は小学3年生。私は母を奪われる事が許せなかった。
イライラして自分の感情をコントロール出来ない。
アイツが私をわざとイライラさせる。
私がイライラして感情をコントロール出来なくて泣いても母は見てみぬふりをしていた。
助けてくれない母に私は余計感情を荒立てて部屋に引きこもり泣き叫びながら部屋のものをグチャグチャにした。
重いはずのベッドも怒りに任せて引きずりクッションも枕もぬいぐるみも目につくもの全て居間のふすまに向けて投げた。

私は構われたかった。
母に愛されたかった。

でも愛してくれない。
抱きしめてもくれない。
アイツが来るまでは私を抱きしめてくれた。
わがままだって聞いてくれた。
ダメな時には叱ってくれた。

でも母は、私と目を合わせる事すら無くなった。
その視線は常にアイツのもの。
アイツが居ない時の母は常に上の空。

私は…何で此処に居るんだろう?
愛されてないし、必要とされてないし、存在してるのに存在してないみたい。
誰か気づいて…、ねぇ
、お母さん私を抱きしめて…。
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