甘く、甘い、二人の時間

大きくて温かい拓海の手。


気持ちが良くて安心する。




「これからはさ、我慢はなし。言いたい事はちゃんと言ってくれる?」


「…でも」


「"でも"もなし。」


「……」


「それに、菫に"会いたい"なんて言って貰えたら、嬉しくて堪らないと思う。お願いだからさ、もっと俺の事喜ばせて?」



聞いているだけで恥ずかしくなる様な言葉を囁きながら、私のむき出しの肩にキスを落とす。



「…っ」


思わずピクンと身体が反応してしまった。




そんな私を見てくすりと笑い、


「足りなかった?」


と、背中にまでキスの雨を降らせる。



「…ん…分かった…から」



観念して返事をするのに、拓海の手も唇もその動きを止める事なく。



また簡単に私の身体を弄ぶ。





「…じゃ、第2ラウンド…な?」


「///」



逆らう事すら出来ない私は、心底拓海にのめり込んでいるのだろう。


その証拠に、拓海に触れられた箇所は、例外なく熱を帯びていく。



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