甘く、甘い、二人の時間

「菫、こっち向いて?……顔みせて?」



「……あ…い、や……恥ずかし…い、」



拓海の馬鹿。

なんて意地悪なんだろう。


恥ずかしさから、涙がじわりと浮かんでくる。




「こっち向いて…菫?俺の事…好き?」



私の身体を突き上げながら、切なそうな辛そうな声でそう言われ。

胸がきゅんとして、締め付けられたみたいに切なくなってしまう。




「…好き…大好き…」


求められるがままに言葉にすると、余計にきゅんとして。

更に恥ずかしさも増していく。




その間も身体中拓海から甘い刺激を受け、堪らない快感に身を委ねる。



もう、何も考えられない位まで昇りつめている私に




「…我慢しないで…いつでも、素直に…いって?」




今のこの状況の事か、言いたい事は言えって意味か…もう真剣に考える頭も残っていない。



だけど、きっとわざとだ。


両方の意味を込めて、更に私の羞恥心を煽って、楽しんでる。





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