甘く、甘い、二人の時間
「あ……!!」
背中を仰け反る私を、きっと拓海は満足そうに見つめているはず。
耳元で
「可愛い。」
という声と、拓海の荒い息遣いが聞こえた。
そのまま眠りに落ちた私が目を覚ますと拓海の腕の中だった。
目の前の拓海はすうすうと寝息を立てている。
毎日遅くまで仕事だもん、疲れてるよね。
「今日は、わざわざありがとう。」
聞こえない様に小言で囁いた。
つい、遠慮がちになってしまうけど、これからは気をつけるね。
拓海に心配かけないように、喜んで貰える様に、我慢しない事にする。
約束するね。