甘く、甘い、二人の時間
次に目が覚めたら、もう朝だった。
というより、10時をまわっていた。
「おはよ♪」
何だか上機嫌な拓海。
沢山眠れたから?
「なんか、嬉しそうだね?」
「もちろん。今朝程幸せな目覚めは初めてだったから。」
「……」
拓海のわざとらしい視線を追いかけてみれば…
「!!きゃあ!…///」
私ったら、こんなに明るいのに、全裸のまま!!
「今更隠しても遅い気がしない?」
慌てて布団を被る私に、ニヤニヤしながら意地悪な台詞を呟く拓海。
「馬鹿!変態!」
だけど私の文句なんて気にもとめないまま、
「シャワー浴びたいよな、一緒に行こ?」
なんて布団を捲る始末。
「ムリ、無理!明る過ぎ!!昼間なんて無理だから!!」
必死に抵抗すると、あっさり諦めてくれた。
「じゃあ、夜は一緒に入ろうな。」
「え?今日、一緒にいられるの?」
思ってもみなかった台詞に嬉しくて胸が躍る。