甘く、甘い、二人の時間

「何で知ってるの!?」



そう驚く私に、さらりと答えた。



「拓海さんに聞いたから。」





私よりも先に、拓海はここに来たらしい。
康介に謝る為に。



「いつ来たの?」


「…確か、2週間位前かな?」



私と莉乃のサワーを差し出しながら、にっこり笑う康介。


「何話したか気になるんだろ?」


「…うん。」




気になるに決まってる。

だってここに来た事、拓海から聞いていないから。


二人がどんな話をしたのか、想像つかないし。


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