甘く、甘い、二人の時間
事の発端は1時間前。
営業マンの拓海は会社での評価が高い(らしい)。
だから仕事が忙しく、休みが取れない時も多々。
そして忙しさに比例して、どんどんスピード出世して、既に課長になっている。
会社が違うからよく分からないとはいえ、やっぱり仕事の出来る彼氏はカッコイイ。
二人の時にかかってくる仕事の電話も(始めは嫌だったけど…)、普段は見れないキリッとした真剣な表情が見れて、今では…実はちょっと嬉しかったりする。
とは言え、たまの休みは貴重。
拓海が休みだと知れば、何が何でも会いたい。
休みの日に拓海を外に連れ出すのは申し訳ない気がして、いつも拓海のマンションでまったり過ごしてばかりだけど。
実際デートらしい事は出来ていないけど。
仕方ないって諦めてた。
だけど先月、
「今年こそクリスマスのデートが真夜中にならない様に休みを申請してきた。」
と、拓海から言われた時は、嬉しくて抱き着いてしまった。