甘く、甘い、二人の時間
「無理!絶対にダメ!!」
ぶんぶん首を横に振りながら抵抗する私を、拓海は不思議そうに見つめる。
そ、そんな、
"何が無理?"みたいなキョトンとした可愛い表情されても…
出来ないから!!
「…///お風呂一緒に入るとか、恥ずかしいから無理!!」
必死で訴えてるのに、拓海は私の手を離そうとはしない。
それどころか、ちょっとニヤリとした様な。
「大丈夫。照明の明るさ調節出来るから。少し暗くすれば、恥ずかしくないよ。」
私の訴えは却下されたらしく、さらりと言葉を返してくる。
でも、違う!
照明とか、そういう事じゃないから!
一生懸命足に力を入れて、必死で抵抗する。
「――菫?」
ちょっと甘えた様な表情の拓海に、不覚にもときめいてしまうけど。
流されるわけには行かないの!