甘く、甘い、二人の時間
「よしよし。会社終わったら今日は二人で飲みに行こう!」
私の頭を撫でながら、莉乃はニッコリ微笑む。
「もう!頭がクシャクシャになっちゃうでしょ!」
莉乃の手を退け憎まれ口を叩きながら、その優しさに思わず笑みがこぼれる。
「…ありがと。」
小さな声で呟くと、肩を軽く叩かれた。
「たまにはゆっくりと愚痴聞いてあげるから。」
そんな台詞を吐きながら、莉乃は自分のデスクに戻って行った。