仮面の下の俺 「愛してくれて、ありがとう。」


「先に言うね。
ひかりには悪いけど
これが最初で最後の
デートになる」


辛い現実。


俺ら二人が受け止めるべき現実。


「…うん」


ひかりは俺を真っ直ぐな瞳で見つめた。


「俺の体は後何日かで
終わるんだ」


言いながら、
俺の手は震えた。



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