仮面の下の俺 「愛してくれて、ありがとう。」
「でも、ひかりがいたから
死にたくないって思った。
全ての感情が戻ってきた」
ひかりの頬に触れた。
少し顔が歪んでいる。
俺は今、この子を苦しめてる。
「クラスの男子に嫉妬したり、
ちいにライバル心持ったり…
みんなみたいな高校生になれた。
すごく楽しかった」
徐々に言葉に詰まった。
「ひかり、ありがとう」
俺はひかりを抱き締めた。
「お兄ちゃん、愛してるよ」
ひかりは
俺を離して再び向き合った。