仮面の下の俺 「愛してくれて、ありがとう。」


「それで、実の母親に殺されかけた。
そこで…お兄ちゃんに出会えた」


ひかりが悲しそうに
微笑んだ。


そんな風に
微笑まないで。


悲しいなら、笑わなくていいんだよ。


「中学生になって
病院にお兄ちゃんを探しに行ったの。
そしたら院長とお話しすることになって」


親父は何をひかりに
言っていたんだろう…。








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