仮面の下の俺 「愛してくれて、ありがとう。」


「そして、3年経って…
やっと合う許可が出た。
だけど…だけど…」


ひかりの目から
涙がこぼれ落ちた。


「ひかり…」


ひかりの涙を手でぬぐってやった。


「ごめんねぇ…
辛いのはお兄ちゃんなのに…」


子供のようになきじゃくるひかりを
俺は強く、強く抱き締めた。


「俺は辛くなんかないよ」


ひかりの耳元で
ささやいた。


「うっ…」


必死に涙を止めようとするひかり。


「ひかり…
俺の夢、叶えてくれる??」


ひかりは大きく頷いた。




< 119 / 133 >

この作品をシェア

pagetop