仮面の下の俺 「愛してくれて、ありがとう。」


それから海に行った。


手を強くにぎりながら
砂浜を馬鹿な話をしながら
何時間も歩いた。


その何時間に
何回もキスをした。


触れるだけのキスだったり、
深いキスだったり。


おたがいを満たしあった。


満たされないとわかりながらも。






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