仮面の下の俺 「愛してくれて、ありがとう。」
「けい、入るぞ」
ノックもなしに
親父が入ってきた。
「なに??」
布団から出て
上半身だけを起こした。
「あぁ、最近のお前の
体の調子について
話に来たんだ」
親父は椅子に座った。
「…うん」
「まぁ隠してもしょうがない。
お前にはやりたいことが
沢山あるはずだ」
なんだよ親父、
すげぇ動揺してんじゃん。
…あぁ、わかった。
「…俺、あと何日??」
「あと…1ヶ月ぐらいだ…。
けい、すまない」
親父は頭を下げた。
やめろよ、なぁ。
そんな悲しい顔すんなよ。
「父さんは悪くないよ。
俺の病気は誰のせいでもない」