ギャル★デビューですッ!!!【完】
祐也と手をつなぎながら、校門を出ようとした時…
(…マ…マキちゃんだ…っ!!)
マキちゃんは、必殺の校門で待ち伏せをしていた。
「…ん???知り合い???」
祐也が、一瞬戸惑った私を見て言った。
「ち…違う!!!早く行こっ!!!」
私は、祐也の手を引き、下を向いてマキちゃんと目を合わせないようにして、マキちゃんの目の前を通る。
「ブーターゴーリーラッ♪」
汗っ汗っ汗っ汗っ汗っ汗っ汗;っっっ
私は、ぎゅっと目をつぶって言った。
「…ラ……ラッパ!!!!!」
「…パンツ。」
「ツミキ!!」
「キツネ…」
「ネコ!!!」
「コアラ。」
「ランドセル!!!」
「ル…ル……ル~…???…って…しりとりやってんじゃなーいっ!!!!!!!」
び…びっくりしたぁ~(汗;)
まさか、マキちゃんが、
乗っかってくるとは思わなかった…
「な…なになに??」
祐也が苦笑いで言う。
「知らないっ!!!」
私は顔を背けて言った。
「つか…あれっ??この前、映画館の前で、ななちんを誰かと間違えた子ぢゃね??」
「ふふ…そうですよ♪覚えててくれたんですね♪嬉しいです♪」
マキちゃんが不気味に笑って言う。
「こ…この子、ちょっと変わってるから、相手にしない方がいいよっ!」
私は、そう言ってマキちゃんの前から立ち去ろうとした。
「ちょっと待ちなよブタゴリラ!!」
マキちゃんは、私の腕を引っ張り、引き止めてきた。
バ…バカ!!!!
なんで祐也の前ではっきり
「ブタゴリラ」って言うのよ!!!!!