ギャル★デビューですッ!!!【完】
―ほっとしたのも、つかの間―
「ななちんさぁ…これ誰かわかる???」
昼休みに祐也と屋上でお弁当を食べていたら、祐也がポケットから四つ折りにした紙を出した。
ま……まさか…(汗;)
「これなんだけど…」
祐也が紙を開いた。
予 感 的 中(笑)
「知らないけど…」
「なんか、朝怪しい女に渡されたんだよな~(笑)…つか、なんかこの写真の女、お前に似てねー????(笑)」
「…………え…っ。」
思わず固まる私。
「…あ…いや…冗談だよ冗談♪(笑)」
「だ…だよね(笑)てか、こんなブスと一緒にされたら困るし~!!!!私こんなデブスじゃないもん。」
私はもう、変わったんだから!!!!
可愛く…ギャルになったんだから!!!!
「……そ~ゆ~言い方はねぇだろ…」
「……え!?」
「この人は、ななちんに『デブス』とか言われる筋合いないし…つーか、他人にそう言うこと言わない方がいいよ。」
「…はぁ???…意味わかんない……別にいいじゃんっ!!!!」
自分のことなんだから…
別にいいじゃん…。
「よくないし。…ななちん、そーゆーとこ、直した方がいいよ。」
「…さぃ……うるさいっ!!!!!」
私は祐也を突き飛ばして、屋上から逃げ出した。