ギャル★デビューですッ!!!【完】


―ほっとしたのも、つかの間―





「ななちんさぁ…これ誰かわかる???」




昼休みに祐也と屋上でお弁当を食べていたら、祐也がポケットから四つ折りにした紙を出した。





ま……まさか…(汗;)






「これなんだけど…」



祐也が紙を開いた。








   予 感 的 中(笑)







「知らないけど…」


「なんか、朝怪しい女に渡されたんだよな~(笑)…つか、なんかこの写真の女、お前に似てねー????(笑)」


「…………え…っ。」




思わず固まる私。





「…あ…いや…冗談だよ冗談♪(笑)」


「だ…だよね(笑)てか、こんなブスと一緒にされたら困るし~!!!!私こんなデブスじゃないもん。」




私はもう、変わったんだから!!!!


可愛く…ギャルになったんだから!!!!





「……そ~ゆ~言い方はねぇだろ…」


「……え!?」


「この人は、ななちんに『デブス』とか言われる筋合いないし…つーか、他人にそう言うこと言わない方がいいよ。」



「…はぁ???…意味わかんない……別にいいじゃんっ!!!!」



自分のことなんだから…

別にいいじゃん…。





「よくないし。…ななちん、そーゆーとこ、直した方がいいよ。」






「…さぃ……うるさいっ!!!!!」



私は祐也を突き飛ばして、屋上から逃げ出した。





< 51 / 159 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop