ギャル★デビューですッ!!!【完】
「…あの…その紙返してくださいっ!!!」
マキちゃんは息を切らしながら言った。
「……え??」
戸惑っている祐也。
「その写真…亡くなった母の形見なんです…。母の子供のころの写真で…いつも持ち歩いてるんですけど、本当はあなたにこの紙を渡したくて…」
マキちゃんは祐也に一枚の紙を渡した。
祐也は紙を受け取った。
紙は四つ折りにされていて、中に何か書かれている。
「だけど間違えて、この写真をわたしてしまったんですっ!!ごめんなさい!!!この写真は私の母なんで気にしないでくださいね!!!」
マキちゃんはそう言うと、走って帰って言った。
「…あの写真の人…あの子のお母さんだったんだ…。」
祐也がそうつぶやいた。
「……そ……そうみたいだね…(汗;)」
「…で??ななちん何言いかけてたの???」
「……や…やっぱいい…!!!(汗;)それより、祐也も何か言おうとしてたよね???」
「……あ…あぁ」
祐也は私の目をじっと見て言った。
「ごめん…俺言い過ぎた。俺やっぱ別れたくねぇよ…」
「………え…っ」
「お前といる方が楽しいし、今更1人は無理だよ。お互い悪いとこがあるのは仕方ないし、少しずつ直していけばいい。」
「……ゆ…祐也…」
「俺ともう一度付き合って…」
祐也は右手を差し伸べてきた。