ギャル★デビューですッ!!!【完】
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「前から思ってたんだけど、この芸人さぁ~ななちんに若干似てねー???(笑)」
12月、今日は裕也の家てテレビを見て、のんびり過ごしている。
二股スタートしてから2ヶ月ほどがたっていた。
あれから、裕也には一度も怪しまれることはなく、順調に二股が進んでいる。
晃樹くんからは、たまに疑われたりしてスリル満点なんだけど、裕也からは全然スリルが味わえないんだよね~。
そんな今日この頃…
「はぁ~??似てないし~!!!どこが似てるってゆーの~!?!?」
「目とか~鼻とか~口とか~輪郭とか~」
「全部じゃん!!(怒)」
「その通り(笑)」
「うるさ~い!!!(笑)」
裕也の頭をポカポカ叩く。
ブーッ ブーッ ブーッ ブーッ
「イテテテッ(笑)ななちんケータイなってんぞ~???」
「あっ!!本当だ!!!」
(………晃樹くんだ…っ!!!)
私は、コソコソしながら電話に出た。
「もしもーし…」
《先輩??今電話大丈夫???》
「ぇ…うん!!少しなら大丈夫~」
《今日の夜会えないかな???》
「えっ今日の夜??…多分いける♪」
《じゃあ、また夜電話する》
「わかった。じゃあ夜にね♪」
わざとらしく、裕也に聞こえるように"夜"というキーワードを出してみた。
「ごめんごめん!電話終わったよ~♪」
そしてわざとらしく謝る。