絆〜アイツとアタシ〜
ある日アタシは
違うクラスの男の子に
「部活が終わったら
校門の前に来て!」と
何気なく言われた。
「うん、良いけど…」
部活が同じだから
その事で何か話でも
有るんだろうと軽く
考えていた。
部活が終わり約束通り
校門の前に行った。
「どうしたの?」
と聞くと彼は
「少し歩こうぜ」って
普段の雰囲気じゃない。
もっとも普段の彼を
アタシはよく知らないけど
同じ方向だし彼の少し
斜め後を歩きながら
「どうしたの?」って
小さい声で聞いた。
彼は黙ったまま
アタシの少し前を歩く。
アタシは少し早足で
彼が何かを話すのを
待っていた。