恋という迷路。
暇つぶし用に持ってきた紙とペンで落書きをしていると、1年らしき人が机の前に立っていた。

絵に夢中になり気付かなかったらしい。

びっくりして顔を上げると、

そこには背が少し低くて

大きな目に、長いまつげ、さらさらな髪の毛の男の子が居た。


女の子より全然可愛い男の子。


「わっ、ごめんね!どうした?」


「いえっ!えと・・・絆創膏持ってますかね?
急にすみませんっ、」


申し訳なさそうな顔で焦りながら言ってきた。


「あるよー。一応先輩だしね!や、関係ないか・・・」


ごそごそとポケットから絆創膏をとりながら言った。

1年生は静かにお腹を押さえながら笑っていた。


「ノリツッコミっすか?」


笑いながら言ってくる彼の笑顔は

どこか優しく、温かかった。
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