‡3姉妹の恋‡【幸せになりたい私たち】
「ん…んー」
腕を伸ばし、凭れていた背を離し
ベッドの上の私の方を向いた
「お、ミア、気が付いたか?」
「剛志…
もしかして…看病…して…くれたの?」
「あ?あぁ、まぁな…
それより、お前、腕大丈夫か?」
腕?
パジャマの上着の裾をペラツとめくると
左の腕の一部が少し赤くなっていた
「あ、うん、大丈夫…じゃないかな…」
「そっか…それなら良かった」
ほっとした表情になり
優しい瞳で私に笑いかけた
「剛志…
ありがと…ね…
あの時…
めっちゃ、怖くなって
剛志の名前、呼んだの…
そしたら…
ホントに来てくれた…
すごく嬉しかったょ
それと…」
たぶん、私は
ずっと前から自分の気持ちに
気が付いてた
それを、気付かないフリをして
蓋をしてた