‡３姉妹の恋‡【幸せになりたい私たち】
‡幸せになります…私たち
「もーっ
なんで、フミの方が先なのよーっ
フツー、生まれた順番デショーっ！」
花嫁の控室で
私がデザインしたパールホワイト色の
ビスチェを身に着けるのを
手伝いながら
フミに文句を言ってやる
「えー、今時、順番なんて
カンケーないでしょっ
一姉だって、畑中さんと
明日にでもしたらいーじゃんっ」
「明日にでも、ってね、勝手なことをー」
「ぐふぇっ、い、一姉っ
締めすぎっ」
ちょっとイジわるして
うしろの紐をギュッと占めてやった
「あれ？キツかった？ごめーんっ」
「もー、ワザとね イジわるぅー
ま、今日は許してあげるわ
それより、ミア、遅いわね
連絡あった？」
「さっき、あと10分くらいで着くって言ってたわよ
なんか、披露宴でサプライズするから楽しみにしてて、
って、言ってた」
「サプライズ？ なんだろうね」
マーメイドタイプのシルクのウェディングドレスを
身に着け
ヘアメイクさんが裾がレースのベールをふわりと
髪にかけた
