‡3姉妹の恋‡【幸せになりたい私たち】
「平居さん
この後、ご用事ありますか?
なければ、数分 私にお付き合いくださいませんか?」
ふっくらとした唇から出る口調は
なんだか少しトゲがある言葉だった
「うーん…
少しだけならいいけど…」
彼女の瞳をジっと見つめれば
完璧に私に敵意むき出し、
といった瞳だった
なんでかなぁ…
私、アンタに恨まれるよーなコト
してないハズだけどぉ~
はぁ…
前を歩く彼女の後ろで
聞こえないようにため息をついた