《完》シークレット・ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜
「ど、どうすればいいん
ですか、あたし?」



おっかなびっくり尋ねたら、
洸さんはすでに歩き出し
ながらこともなげに、



「とりあえず今日は、
オレと周りのスタッフの
仕事を見てろ。

用事がある時はこっちから
声をかける。

――コラ、何ボーッと
突っ立ってるんだ!」



「あっ……ご、ごめんなさいっ」



ビクッと弾かれたように
跳ねて、そのままあたしは
二人を追いかけて走った。



「洸はすぐに着替えと
メイクに入ります。

その間に、僕がスタッフに
仁科さんを紹介しますから」


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