《完》シークレット・ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜
「瀬戸さんが?」



「ええ。ここはいつも
お世話になってる所ですからね。

付き人のあなたも、早く
覚えてもらわないと」



「は、はい……」



洸さんの仕事仲間にも
紹介されるんだ。


当たり前かもしれないけど……
いよいよ、緊張で手が
汗ばんでくる。



「……大丈夫ですよ」



大人っぽい笑顔でフワッと
微笑んでくれる瀬戸さんを
見て、少しだけ心がやわらいだ。



この人は、洸さんと違って
温和で優しそうで、何だか
“いいお兄さん”って感じだな。


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