《完》シークレット・ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜
もらった雑誌のどれかに
そんなことが書いてたけど、
改めてそれが本当なんだって
痛感する。



(やっぱすごいんだな、
洸さんって……)




――その時スタジオの入口が
騒がしくなって、辺りの
空気もザワッと動いた気がした。



「洸が来たみたいですね。

――それでは、本日も
よろしくお願いします」



瀬戸さんがカメラマンに
丁寧に頭を下げて、素早く
壁際に寄る。



あたしも同じように移動
してキョロキョロしてると、
入口に洸さんが姿を現した。



(わ……かっこい……!)


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