《完》シークレット・ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜
そんな時間がしばらく
続いた頃――隣から、
おもむろに声がかかる。



「……どうですか? 
洸の仕事ぶりは?」



「あ……えっと………」



なんて言えばいいのか、
すぐには言葉が見つからない。



それくらい、圧倒っていうか
脱帽っていうか……

とにかくもう、感心しまくりで
感想すらまとまらない。



「すごい、と思います……。

撮影なんて初めて見たけど、
こんなに色んなことするん
ですね……」



しばらく考えてそう答えると、
瀬戸さんはフフッと小さく
笑って、



「そうですね。

カメラの前で演技するという
点では、モデルも役者も
同じですから」


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