《完》シークレット･ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜

自分を、魅力的に写す方法――。



(……そ、そんなの
わかんないよ……)



洸さんへの感心の後に
生まれてきたのは、不安だった。



(あたし……本当に、
こんなことするモデルを
目指すの……？)



｢な、なんか、あたしには
とても無理な気がします……｣



洸さんに言ったら怒られ
そうだけど、瀬戸さんなら
いいんじゃないかと思って、
あたしは本音を口にしてみる。



すると瀬戸さんは予想どおり
ニコッと笑って、



｢そんなことはないですよ。

そりゃ最初からは難しいと
思いますけど、それは誰でも
同じです。

洸だって最初から今ほど
スムーズにこなせたわけじゃ
ありませんよ｣


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