《完》シークレット・ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜
(大丈夫なのかな、あたし……)



何だか、ものすごく場違いな
所に迷い込んだんじゃない
かって気がしてきた。



いたたまれなくなって思わず
洸さんからも目線をそらし
そうになった時、スタッフの
大きな声が響き渡る。



「オールOKでーす!
お疲れ様でしたーっ!!」



(えっ――終わった?)



ビクッと震えて周囲を
見渡すと、たくさんいた
スタッフが一気に動き出して
それぞれの仕事を始める。



洸さんは持ってた小道具を
スタッフに手渡し、カメラ
マンと二言三言挨拶を
交わした後、チラッと
こっちを見た。


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