《完》シークレット・ティアラ 〜不器用なシンデレラ〜
よかった……ぱっと見だけど、
二人ともいい人そう。



胸を撫で下ろすあたしの
隣で、洸さんだけはフンと
鼻を鳴らしてるけど。



そしてふて腐れた顔つきで
あたしを見下ろして、



「オイ、さっさと移動するぞ。

次は別室でインタビューだ」



「え? ……あたしも
行くんですか?」



「当然だ」



「は、はい……」



「……とにかく今は、オレと
ずっと一緒にいることが
お前の仕事だ。

そして、ちゃんと見てろ」



「わ、わかりました」


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